甘い旋律で狂わせて

「玲さん、今何て……?」


うまく、聞き取れなかったのだろうか。


玲さんが言った言葉を瞬時に理解できなくて、あたしはもう一度聞き返した。



「だから、プロデューサーの」



玲さんはそう言いかけたけれど、あたしの顔を見てハッとした表情を浮かべた。



「プロデューサー?それ、何……?」



どういう意味か、全くわからない。


プロデューサー?


いったい、何のこと?



眉をひそめるあたしをじっと見つめながら、玲さんは手で口元をおさえた。