甘い旋律で狂わせて

今、初めて気付いてしまった。


あたしは、何かとてつもなく重いものに巻き込まれているのかもしれない……と。


永都先生とネオとの間には、想像していたよりもずっと深く大きな何かが潜んでいるのだと。


それは他人であるあたしが覗き込むには、あまりに大きな覚悟がいるのだと。



今、初めて気付いた……。





だけど


だからといって


後戻りはできない。






ネオに隠された何かを、これから背負っていかなければならないとしても。


どんな重く深いものも、背負う覚悟はできている。




深く息を吸って、頷いた。


薫さんはあたしの覚悟を悟ったように、静かに語り始めた。