甘い旋律で狂わせて

薫さんは顔を上げ、まっすぐにあたしの目を見つめた。


その鋭い瞳を見つめていると、なぜだか先生のことが思い出された。



何もかも、全てを見透かすかのような鋭い眼差し。




ねえ、永都先生。


これは運命なのかもしれないね。


先生の双子の弟を、愛してしまうなんて…。




それがどんな真実を知ることとなっても


どんな運命を辿ろうとも



あたしは、前を向いて生きていくために、ネオの全てを知りたいと思うんだ。



先生もきっと、見ててくれるよね。



――心の底から、そう願った。