甘い旋律で狂わせて

このままネオを残して、出ていっても大丈夫だろうか……。


なんだかとても、不安に思った。




「離さない」と、そう言ったネオの言葉が


本当は「離れていかないで」と聞こえる気がするのは


どうしてなの……?




後ろ髪を引かれる思いで

あたしは眠るネオを置き去りに、部屋を後にした。



ネオが見せた涙の訳を、どうしても聞きたくて


あたしの足は迷うことなく、あの赤い瓦屋根の家へと向いていた。