甘い旋律で狂わせて

それだけで、なんだか心が安らいだんだ。


忘れられた気がしたんだ。



あなたの名を呼ぶたびに


あなたに囚われて


あなたを愛して


あなたから離れられなくなる……。



そんな気がして


あたしの頭から、先生の残像が消えていく。



「花音、好きだよ」



痺れるような甘い声が、あたしの体を熱くした。