甘い旋律で狂わせて

「この店もネオのファンが多いからね。アイツはモテるんだよ。何たってピアノという武器もあるから」


「玲さんはネオの過去の恋愛も知ってるの?」


「いや、そこまで踏み込んだことは知らないよ。アイツはあまり自分のことを話さないから。聞くなってオーラだしな。でもまぁ、いろんな子と遊びの付き合いはしてたけど、特定の女の子は作らなかったと思うよ」


そう言って笑いながらも、余計なこと言ったかなと玲さんは少し後悔したようだった。


「でも、花音ちゃんのこと、ネオがちゃんと彼女だと言ってたよ。そういうの初めてだから俺も驚いた」



“彼女”という言葉に、少し頬が熱くなった。



そんなふうに直接言われたことがなかったから

ネオが玲さんに、あたしのことをちゃんと言ってたんだと、少し驚いた。



でも、素直に嬉しい。