甘い旋律で狂わせて

悠貴と別れてからここに足を運ぶことが多くなって、玲さんとは親しくなっていた。



「今日は何にする?」


「う~ん、何かさっぱりしたのがいいな」



あたしがそう言うと、玲さんは素早く柑橘系の爽やかなカクテルを作って出してくれた。



ひと口含めば、爽やかな甘酸っぱい匂いが口いっぱいに広がった。


「おいしい」


そう言って笑うと、玲さんは二コリと優しい笑顔を見せた。



「今日はお客さん少ないね」


「週明けの平日は特にね。だから今日もネオは休み」


「そうだったんだ」