甘い旋律で狂わせて

「花音!どうしたのよ、ため息なんて」


そう言ってデスクに頬をつけて項垂れるあたしの肩を叩いたのは、遥だった。



「何よ、本格的なマリッジブルーの到来?」


茶化すように言う遥に、何も言えずに苦笑した。



「ねえ、花音。今から飲みにいかない?ちょっと話したいことがあって」


「うん、いいよ」



ひとりでいるのもつらいだけだし。


そう思って、あたしは遥に連れられて駅前の繁華街へと歩いた。