甘い旋律で狂わせて

まるで拒むように、あたしがその手を強い力で振り払ったことに

悠貴は驚いたように顔を歪ませた。



「花音、本当にどうしたんだ?」



嫌だ・・・。


これ以上ネオに見られたくない。




「顔色が悪いぞ?」


ネオに、悟られてしまう。



思わず、あたしは立ちあがった。



「悠貴、ごめんなさいっ……」



「えっ?ちょっ……花音!」



遠くで聞こえる悠貴の声。


それにも構わず、あたしはレストランフロアーを速足で出て行った。