甘い旋律で狂わせて

落ち着かなきゃ!


広いフロアーの一角だ。


お客さんもたくさんいるし、きっと大丈夫。



こうしてうつむいて顔を隠していれば、気付かれることはない。



だから……


ネオ、お願いだから

こっちを向かないで!



あたしに気付かないで!



そう願いながらも


演奏が終わった瞬間、鳴り響いた拍手と大きな歓声に

あたしは思わず、顔を上げてしまった。