甘い旋律で狂わせて

***


プルルルル…


突然鳴りだした携帯電話に、一気に現実に呼び戻された。



ネオの部屋で朝を迎えてから、あたしはすぐに自分の家へと帰った。



ネオと過ごした一夜は、まるで夢を見ているようだった。

とびきり甘く、切ない夢を……。




うつろな瞳で天井を眺めたまま、ぼんやりとまだ肌に残るぬくもりを感じていた。



そんなときに鳴りだした携帯。

ディスプレイに表示されたその名に、だんだんと夢が現実に引き戻された気がした。


「悠貴……?」


おそるおそる、携帯を耳に当てた。