有馬さんは宇宙人



 さて、どうしようか。と考えるヒマもなく、騒ぎ出すクラスメート。


「ちょっと夏目!どういうことやねん!」

「あれ3年の有馬さんだよな!?お前仲いいのかよ!」

「まじで白髪だったな!ビビった!」


 あーあー、うるさい。

 有馬さんにも少し文句を言ってやりたいが、まあそれは置いておこう。

 起こってしまったことはどうしようもないし、過去は気にしないのが基本だ。

 ただ、こういうめんどくさいことは嫌い。こうなってくると、色々と話しは変わってくる。


「昨日、裏庭で昼寝してたら絡まれて。特に害はないしなるがままに気分で会話してた」


 だいたい合ってる、間違ってはない。

 いつものテンションでぐだぐだと説明すれば、クラスメートのテンションが一気に下がるのが目に見えた。


「想像ついたわ」

「夏目はそういう奴だもんな」

「女の子たぶらかしたんか、最低やな」


 酷い言われようである。

 俺だからこそ納得みたいなのがクラスメートの中にはあるらしく。

 つまりそれは俺の成果であり、俺の日頃の行いは間違っていなかったのだ。

 ざまあ見ろ池田!と池田を見れば、池田は一人淡々とプリントを熟していた。