この暗いバーに入って何分がたっただろう。
1分のような気もするし30分の気もする。
彼の容姿は、そこらへんのアイドルよりもカッコいい。
「お前、蒼商事の製造部の人間だな。」
「はい。」
有無を言わせないものいい。
社長にそっくりだ。
「じゃあ、俺は知ってるな。」
「蒼商事、代表取締役・・・水野社長・・・。」
社長と呼ばれる地位に29歳という若さでついた、敏腕社長。
「ほう・・・。君の名前は?」
「・・・川瀬です。」
彼は、何を考えてるのだろう。
「下の名前。」
「・・・琉魅。」
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