「どーもー(笑)」
前の2人がちょっと後ろを振り返りながら、軽くペコッと頭をさげる。
私と愛美も、「ど、どーもー」と半笑いで頭をさげる。
なにこのよそよそしいノリ!!
ちょっと面白かった。
「この子がかなみ!」
愛美に紹介され、ビクッと一瞬焦りながら、「はい、かなみです!」ともう一度名前を名乗る。
また2人は、「どーもー(笑)」と言った。
それから愛美が2人の紹介をしてくれる。
「こっちがこーたくん!ゆーてた愛美のバスケの知り合いで、えーとこっちが……しゅんやくん!」
覚えててくれたんやあ〜と、私の前の人が言った。
顔は見えなかった。
ただ、後ろ姿の雰囲気は少しかっこいいと思った。
それが、駿哉の第一印象。
とりあえず、車は発進。
タバコを吸っていた2人。
ちょっとタバコを吸ってる人に憧れを持っていた私は、ちょっとにやけた。
駿哉の運転は、荒かった。
愛美と車内でフラフラ揺れながら、笑っていた。
そんな荒い運転にも、少し惹かれたが、まだ好きとかそういうものではなかった。
「かなみちゃん」と呼ばれることに少し新鮮さを感じながら、車内でぼちぼち会話も増えていった。
まず4人で向かったのは、ACTのボーリングだった。

