すでに、日付が変わって、3月13日になっていた。
もうなんとも言えない嬉しさで悶え死にそうだった。
そこから、駿哉とのメールが始まった。
いっぱい話したいから、質問や解答やリアクションなどを含めた文面。
長文メールが、何度も続き、すごく幸せを感じていた。
そして、3月14日。
世間でいえば、ホワイトデー。
…まあ、特定にもらう人なんかいない。
バレンタインデーにも、渡す人といえば、クラス全員と部活仲間。
そんなことは気にせず、駿哉とメールをしていると。
″今日、やま電行くけど行く?(笑)″
と、メールが来た。
この時の駿哉は、ちょっと冗談まじりに言ったそうだが、そんなの関係ない。
ぶわあっと気持ちが高ぶり、一気に口元がにやけた。
「や…やったああああwww」
即効で、″行くっ!!″とメールをする。
駿哉的には、まさかのってくるとは思っていなかったらしく、″え?ほんまに?(笑)″と返ってきた。
あれ…?冗談やったんかな…?と、一気に気持ちが落ちる。
そりゃ、こんなにうまく事が進むはずがないか…と思いながら、メールを返す。
″2人やで?いいの?″といったようなメールが駿哉から返ってくる。
むしろ2人がいいわ!!!と思いながら、″あたしは大丈夫やけど駿哉くんが気まずいか~(笑)″とメールを返した。
ああ…せっかくのチャンスが失われた…
一気にテンションが下がり、泣きそうになる。
そこで、メールの返信が来て、ゆっくり指を動かして開く。
″かなみちゃんが大丈夫なら、俺は全然いいけど(笑)″
!!!!!
嬉しすぎて涙が。
″全然いい!!!″と返しながら、夜に備えて準備をし始めた。

