そのあとは、ジョイフルでしばらく語る!
「ごじごじ5時までやで」とか、なんかしょうもないことでずっと笑っていて、楽しかった。
あれが、オールしたあとの朝方のテンションだということを、この時知りました。
そのあと、琵琶湖に朝日を見に行ったけど、曇っててあまり見れず…
愛美は疲れたのか、私の肩にもたれて寝ちゃってました。
私もオールなんか全然したことないから眠すぎたけど、寝ちゃ悪い!!と思って必死で起きていた。
気づけば、愛美の家の前。
愛美を起こして、私も降りようとした。
「え?かなみちゃんも?」
「あ、うん!近くやしこのまま歩いて帰る!」
しかし、駿哉は振り返りながら言ってくれた。
「えーで、送ってくし乗っときぃ」
「え…でも悪いし…」
「えーからえーから(笑)」
愛美と別れて、私も送ってもらえることになり、道案内をする。
「へ?ここ?」
「近!」
ほんとに近いため、びっくりされつつ、私は2人にお礼を言う。
また遊ぼな!と思いきって言ってみると、また誘うわ(笑)と返してくれた。
それは社交辞令のような返しなんだろうな…
もう会うこともないんだろうな…
とわかっているからこそ、少し寂しかったが、私はもう一度お礼を言って車を降りた。
2人に向かって、笑顔で手を振る。
2人も、軽く頭を下げながら、手をあげてくれた。
ププッ
クラクションが2回鳴って、車は角を曲がっていった。
その別れ際のクラクションが、私の心から離れなかった。

