白愛〜ホワイトLove〜

「ありがとう‥」

私は素直に氷袋を手にして大きく膨れ上がった後頭部を冷やした。

「ほんと〜〜にゴメンな。まさか 君の頭に直撃するとは思ってなくて‥。悪かったな。
あっ俺、手塚 敦(てづか あつし)。ここの大学の2年。それと見てのとおりサッカー部。よろしくなっ。」

と、私に手を差し延べてきた。