…そんなことより。

朝の悪魔との追いかけっこはほぼ皆に見られてるの!?しかも私って、悪魔と付き合ってることにされてるわけ!?



「な、ないないない…!それはない…」

「ないない五月蠅いよ、何言ってんの真子。」

「いや、私と悪魔が付き合ってるなんてこと…」

「悪魔って誰のこと?」

「そりゃあ、二重人格者の最低男(千駿)しかいないじゃんかって……ん?」



ちょっと待て。

゙私ハ誰ト話シテイル?゙


ガクガクと全身が朝の恐怖を思い出して震えだし頭の中は真っ白。

え、嘘、この声って……え?





「懲りないよね、真子も。」


ゆっくりと振り返り、視界に捉えたそいつを見て本気で気を失いそうになった。

そう、私の後ろに立っていたのは朝追いかけっこをしてやっとこさ逃げた……悪魔。



「ど、どうしたの…?」

「……ふーん。」

「……。」

「まあ、後でいっか。はいこれ。」