武居くんはふんわりとした微笑みを浮かべて、自分のバッグの中からプリントを取り出して私へ手渡す。
「これも面倒だろうけど…」と困った顔をしながら言う武居くんは、本当に良い人だ。「全然」と私も笑いプリントをバッグの中に入れる。
――――それから、会議は長々と一時間半。今後のクラスのHRなどでの進行方法や大まかな仕事が説明された。
…その会議中。
斜め右前にいる男が、やけに私をガン見してくるんだけど気のせいだろうか。気のせいに決まっている。
チラッと視線を向ければそれはすぐに交わり。男はくすりと妖艶に笑って来やがった。
「注目ー。実行委員長の山瀬です。」
「副実行委員長の葛原です。」
そんな声が会議室に響き視線を向ける。


