その目、その声。




「あ、りがと…。」


すっとそれを受け取ると、千駿は私の顔を覗き込んできた。

いきなり、視界を占領する端正な顔立ちに私は激しく同様を顔に出してしまった。



「…真子、どうしたの?」

「え…?」

「希月の名前出してから、すごい悲しそうな顔してる。」


正直、自分が一番驚いた。だって、そんなはずないんだから。

今月あの人は来ないと聞いて安心している私がここに居るんだから。




…じゃあ、千駿の目に映る私は、何を思った顔をしているの?


恐る恐る。

千駿の目を、見た私。そこに映っていたのは、紛れもなく私。





眉を下げて、酷く悲しそうな、寂しそうな顔をしている私だった。



「ッ、」

「……真子…?」

「き、希月さん、何か言ってた?」