「な、なんで千駿が居るのよ…!」
「てかその前にまず謝ろうか。」
微笑んでいる千駿だけど眉間にはしわが寄せられていて、目が笑っていない。
今回はごめんなさい1回で許してくれた。まあ、学校だしね。
「…で。何しに来たの?」
「ん?ああ、これ。」
そう言って千駿が差し出して来たのは、小さな茶封筒。茶封筒の面に書いてある字には見覚えがあり、それが誰からのものかは疑う余地もない。
「希月さんが、今月の分って。」
「……。」
キヅキ、その名を聞いた瞬間。私の中は酷く安堵感に包まれたのを忘れない。
茶封筒には、何時も通り、毎月通り、゙真子ちゃんべと。細目の黒ペンで丁寧な字が書かれていた。
――――今月、あの人は現れない。


