その目、その声。




「私あんたと学校行く気とかさらさらないんだけど…。」

「それでも行くんだよ、俺が来てんだから。」


あーうざいうざい。
この俺様万歳発言ぶちかます男をどうにかして欲しい。マジで。



これ以上私が何を言っても、この男には何の効果も得られないだろうと思い。やり取りを放棄した私。


それを見て、男は満足げに口角を引き上げた。



「仲良く行こうか、真子?」

「(……きも。)」



月曜日の朝は嫌いだ。
てか、どの曜日、どの時間、すべてがストレスになるのである。

――――理由?


そんなん、この男…、(嫌だけど)幼なじみである

澄江千駿、のせいだ。




我が幼なじみこと澄江千駿は、眉目秀麗、頭脳明晰、その上社長夫妻の一人息子。

だからか。幼い頃から、何とも腹立たしい男なのだ。