…嘘つきな私とは違って。




今日だって、告白したあの子のためにわざわざ時間を守って来てあげていた。

告白を断る為に、紳士という仮面を造り上げて。



「(だから、嫌いなのよ…。)」


あんたのそういう、優しさが嫌でも分からせられるから。







゙あの時゙を知ってるのは

 もう、私と千駿だけ。


責任感から、早く解放し   てあげて。





幼なじみの後ろ姿を見つめ、そう願ったはずなのに。

その真意に自分で気付いたとき、私はどういう反応をするだろうか?


離れてと願ながらも、離すことができないのは私なのに……。



――――――――――
―――――――…
―――――…