視線が絡み合ったことに驚いたのか、びくりとその小さく華奢な肩を跳ね上げて今度こそ姉さんの後ろへ隠れてしまった。
俺を見上げる、大きくつぶらな瞳は姉さんにそっくりで―――――…
「…もしかして、」
俺の視線を辿り、少女を見た姉さんはとても愛おしそうに微笑んで振り返ると少女を抱き上げた。
「ほら、゙真子゙。恥ずかしがってないで挨拶して?」
「………こんにちは。」
「、」
やはり、そうだ
。マコ、と呼ばれた少女は間違いなく姉さんの子供だろう。
数年前はまだ姉さんのお腹にいたのに、こんなに大きくなったのか。それにしても、姉さんに似ているな。
ゆっくり少女と視線を合わせるようにしゃがみ込んだ俺は、にっこりと微笑みかける。
「俺は、希月。」
「…きづき、」
「そう。真子ちゃんにとっては……叔父、になるのかな?」
そう言って手を差し出した俺のそれに、彼女は一瞬躊躇いながらも自身の小さな手を重ねた。


