唇の間を割って侵入してくる熱い舌。舌を絡められ、角度を変えては交わる唇の息苦しさに生理的な涙が溢れ出た。
暫くして離れていくそれをただ呆然に見つめることしか出来ない私の涙を指で掬う希月さん。
「ほら真子、言ってごらん。」
「……。」
「゙お前は、誰のモノ?゙」
「……わたし、は…」
希月、希月、希月、希月、希月、希月……
私にお兄ちゃんなんて温かい存在、初めからいなかったんだ。
「…私は、希月さんの、モノ…。」
「…良く出来マシタ。」
満足げに微笑し、私の頭を撫でる希月さん。
お母さん、私は彼が―――――――…
怖くて、怖くて怖くて溜まらないよ。
空白の2日間は埋まった。
後、2日間とは――?


