「きゃー!可愛いっ!!」
「真子ちゃんツインテールとかも似合うかも!ツンデレメイドって感じでしょ。」
「看板に梅澤さんの写真貼っとけば、お客さん絶対いっぱいくるよ!」
「やばいわ、萌えるー!」
きゃあきゃあと甲高い声で私を囲むようにして騒ぐ女子達。てか、私が放心状態な件に関して皆スルーか。
―――私が着せられたメイド服は、何故か皆が着ている黒色のやつではなく。
一人、ショッキングピンクのド派手なそれ。
髪もメイクも、準備から何故か本格的にセットされ。コテを使って緩く巻かれた髪は頭の高い位置でツインテールにされている。
普段はしない化粧や、つけまつげのせいで目の上が重たい。
「これは一種の拷問ですか。」
「いや、真子まじで可愛いよ。ピンクお願いしといて正解だわ。」
「犯人はお前か波。」


