「真子、次あれ。」
「…え。」
「何、嫌なの?」
「……別に。」
――――あれから、今回はあっさり許して貰った私は。
無理矢理と言っていいほど強引に、千駿に連れられて学校を抜け出した。
そして、手を引かれるがまま連れてこられたのは大通り沿いにあるまあまあ大きなゲームセンター。
何故?と首を傾げる私は無視で千駿は私の腕を引いたまま店内へと足を進めた。
初めはクレーンゲームやカーレースをしていた私達だったが、次に千駿が指さした先のそれに私は千駿を凝視した。
そこで冒頭に戻るのだ。
また力強く腕を引かれ、戸惑いや躊躇を感じながらもその煌びやかなライトが点滅する機械へと近付いていく。
ナイロン製のカーテンには、メイクを施し可愛くポーズを決めたモデルが大きく写っていた。