仕組んだわけでも、おそろいにしたわけでもない。偶然(私にしたら最悪)に一緒になったのだ。

それを見て嫌な顔をする私に向かって、あの男は「パクんなよ真子」なんて。言ってきやがったのはまだ記憶に新しい。




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「あれ、御帰還。」


私は、保健室の椅子に座り指をひらひらと振ってみせる友人を睨みつけた。


「何で先行っちゃうの…!」

「だって澄江がめっちゃ微笑んでんだもの。二人にしてあげたのよー。」



お陰で私は命の危機を感じました…ッ!!!


私は溜め息を吐き出しながら、波へと歩み寄り隣にある椅子へと腰掛けた。

保健委員の私と波は、月曜日が当番の日。しかも朝に当たっちゃったから最悪だ。それを知ってる千駿は毎週同じ時間に家を出る。