千駿がいなくなれば、実に平和な時間が訪れる。
が。
私と武居くんの間に流れる空気は半端じゃなく重圧のデカイもので。沈黙と武居くんを取り巻く暗いオーラでとてもじゃないけど話しかけられない。
千駿め、死ね。今すぐ死んでしまえ馬鹿野郎!
その毒牙にかかってきた女たちの呪いにあてられ血反吐吐いて逝ってしまえ。
と。
「……梅澤さん、」
「!あ、はい…?」
その重たく悲しい沈黙を破ったのは勿論、隣の席の1番の被害者な彼で。
その顔はこの数分で何年分もやつれていた。
――――悪魔に、捕まってしまった者はまず精神的にやられてしまう。
「、」
「あのさ、澄江の言ってたこと…。あれ、誰にも言わないで。」
「…ああ、副実行委員長の件?」
私がそう小声で尋ねれば、小さくほんと小さく頷いた武居くん。


