「会議中、副実行委員長のことあんなに熱心に見てたじゃん。」
「(えっ…？)」
千駿の飄々とした声が教室に響き。一気に静まりかえる教室の空気が漫画みたいで私一人が小さく吹き出してしまった。
ハッと目の前の彼へと視線を向ければ、頬を少し赤らめ恨めしそうなじとーっとした視線を私に送っていた。
それはクラスメートも同様で、武居くんに突き刺さっていた視線の嵐は標的を私へと変更。
貫かれそうな無数の視線に私は身体を小さく小さくしてち縮こまった――――――――…なのに。
「馬鹿だね真子、本当馬鹿！」
「(事の発端のあんたに言われたくない…！)」
思いっきり睨みつけようとしても顔は相変わらず千駿の胸の中。
