「…っけほっ…げほっ…」
沖田は血を吐いてよろめいた。
そこを狙って敵が斬りかかってきた。
「蛍、さがって!!…げほっ」
沖田は蛍を庇い戦おうとする
嫌だ…ダメ…
総司が死んじゃう…
嫌だ嫌だ嫌だ!
『いやあぁぁあ!!』
蛍は、床に落ちていた刀を拾い
向かって来る敵に突き刺した。
敵は死にはしなかったが、
蛍の刀が腹に刺さり倒れてもがく。
『…ぁ…。』
私が…刺した…
人を傷つけてしまった…
『…ごめんなさい…ごめん…なさ…
痛いよね…ごめんなさい…』
今…治すから…
「…蛍。いいんだよ…ありがとう。」
蛍の様子に気づいた沖田は優しく微笑み
床で苦しむ敵にとどめを刺した。

