「よぅ杏。今日もこんなところにいんのか」 「………気安く呼ばないでくれる?安葉」 「つれねーな。俺とおまえの仲じゃぁねぇか」 「どんな仲?」 「そうだなぁ……… こういう仲じゃねーの?」 安葉は私の肩をつかみ、唇を重ねてきた。 煙草の臭いは好きじゃないが、直になれるだろう。 そっけない白校舎の屋上で出会ったのは 一生恋しがれるであろう教師だった。 ★END★