屋上教師



胸が叫ぶ。


めったに緩まない糸がバラリと解かれた。


「っさい!うるさい!」


「あ?なに?俺そんなに確信ついちゃった?」


謝罪どころか反省の色も見せない無神経男に一気に詰めより間近で怒鳴る。


「最近会ったやつに言う言葉がそれ!?調子乗りすぎなんじゃないの!」


「俺はのってもいいんだよ。実力があっから」


「賢い奴がそんなことも分からないの!?」


「そんなことってどんなことだよ」


安葉は横を向き、口から白いスモークをふきだした。


「私が誰ともつるまない理由よ!」


「なに?教えてくれんの」


「………誰があんたなんかに教えるか!」