ブラウン・アイズ

どうしよう・・・?


でも、すぐに深木は2組の教室から出てきた。



で。

…今度は3組の教室に入っちゃった!




・・・どうしよう!?

どうすればいいの・・・!?



きっと、あたしの顔、真っ青だと思う。






でも、奇跡的に深木は3組の教室からもすぐ出てきた。

そして、誰も居ない廊下を歩き始めたの!



私は廊下を曲がって、

深木のところに走っていこうとした。





・・・・でも!!!


「これ、受け取ってください!」



………急に声がした!



場所は、郁ちゃんが待機してる一階上の踊り場。






私の足はピタッと止まった。


「あ・・・ありがと」


深木の声もした。





どういうこと!?

郁ちゃんとは、声が違う。




あれ……、みっちゃん………!


私はその場に棒立ちした…。



・・・もうだめ。

もうダメだ…。

これが終わったら深木はすぐ横の、

人通りの多い廊下を通って男子のとこに帰っちゃう。


私は泣きたくなった。