ブラウン・アイズ

「・・・・ええぇっ!?」


かっ!…彼女からのプレゼントッ?!






「あのねっ、プレー見て気づいたんだけどっ」


「うん……?」




「打ち終わった後に、ラケット持ちかえるじゃん?」



「……うん、だね。」






「そん時にネックレス邪魔・・・」




郁ちゃんはネックレスを払うような真似をした。

(私には気取った歌手にしか見えなかったけどね)




「みたいなフリして、

 ネックレスを握ってるの~~~!」




・・・



「あのねぇ……だからってね、

彼女からのプレゼントかどうかは分からないでしょ」



あたしは思いっきり否定した。






「で・・・でも~!ネックレス彼女以外の」


誰がくれたらそんな大事そうに握りしめる…?






そういえば・・・・そう…だよ……ねぇ。


「まっ、いーよ。どぉせ憧れ・・」




好きなんていったって。
               
あたしは坂上さんにあこがれてるだけ!





「な~んだ、そう~??でもあれ彼女から」

「あ、ねぇ、あたしもうラリー始めなきゃっ!」



もうその話はしたくない・・・