ブラウン・アイズ

「H.R始めるぞーぅ」


先生が、開いたドアから
春一番とともに教室に入ってきた。





先生の話は、


『もうすぐ3年になるからお別れ…』

みたいな話だった。




占いかぁ・・・ちょっと楽しみかも・・・・







―占いの日(?)、4/2.


「ワクワクする~」


あたしたちは地下へとのびる、

階段を下り始めた。






「あぁ!」


2人で個室に入るなり、占い師(REINA?)が

悲嘆にくれたような声を出した。




「そこの貴方・・・」


げっ。あたし!?




「あなたは……まぁ…。あなたにとって、この1年間は

 波乱の一年となるでしょう・・・」



えぇっ!大波乱!?そ……そんなあぁ…





「あなたは…」


今度は郁ちゃんの方を見る占い師、REINA。




パッとつまらなそうな表情になる。


「あら、あなたは何てことのない1年になりますよ」




「そして、あなた・・・」


再びあたしを悲嘆の眼で見る。



「恋愛面でも『難』が出てますわ!」