火曜日日、3/5…。







「坂上と会えるんだよ~良かったね??」


あたしを見てニコニコしてる郁ちゃんにも…




あたしは後ろめたいような気持ちを感じていた。






「美夢!」


郁ちゃんがユサユサあたしを揺する。






「はぁい…?」





「ほんっと美夢はぼんやりやだねー…
 
 ん、ボンヤリやって言葉あるのかな…」







「ねぇ……郁ちゃん??」



「なに??」




「深木のどんな所が好き?」




「んーっと……それはねぇ…」





郁ちゃんが何か言おうとした時ちょうど、



「ハイッ、体操始めますよー」




と、コーチに呼びかけられた。








「いーち、にっ、さーん、しっ」


複雑な気持ちのまま、テニスが始まった。