ボーン・・・


ボーン・・・・




お寺の鐘が、厳かに5時をつげた。




「うあっ、もうこんな5時??」


時間忘れるぐらい楽しかったなぁ…↑





「結構あっという間だったな」


深木もちょっと不思議そうな顔してる。










『まもなく、閉園でございます。』

閉園を告げるアナウンス。





「そろそろ帰るか」




「・・・うん」


あたしたちはゆっくり歩き出した。









「深木は、何が一番楽しかった?」




「…やっぱお化け屋敷じゃん?」


「う!その話はナシだってば~」




実は、あたしはお化け屋敷もすごく苦手。


お化け屋敷の中でも、

半泣きで深木のトレーナーのすそにしがみついていた。





(……何か今思い出すとすごく恥ずかしいよ)