「郁ちゃーん。はーやーく…」

「はーいはーい」




今はテニススクールの更衣室の中。

・・・郁ちゃんは髪のセットが長い!





別に見せたい人いないのにね!?


まぁ、そんなもんなんだろうね。

女の子って。




「郁ちゃん、も先う外出るからねっ」


「うーん……」

郁ちゃん、上の空で返事を返す。







美夢はドアを開けた。




「!」

なにかにぶつかった。




「わ、すいません!」


「あ、いいっすよ」





さっ……坂上さん!??!

きゃああぁぁぁ……



今日の坂上さん、もこもこしてるー。





あたしがボー…としてたら誰かが後ろから突ついてきた。



「郁ちゃん」

「?何で立ち止まってるの?」




「は~~~~~い」



何か今日、最初から超ハッピーなんですけど。




・・・バン!っていったなぁ。

結構な勢いで開けたからなぁ。



今日はもこもこしてたけど・・・

痛かったかも。