ブラウン・アイズ

バレンタインってある意味ザンコク。

家に帰って、ベッドに乗って考える。



モテる男の子はいっぱいチョコをもらえるけど、


もらえない男の子はもらえない。

1個もらえて、すごい嬉しかったり。




そう考えると、バレンタインデーには

思い切ってチョコ渡した方がいいと思う。


だってもらえた男の子は嬉しいと思うもの。




やっぱり坂上さんにチョコあげたほうが良かったかなぁ…


昼間の郁ちゃんの笑顔を思い出しながら、

ほんとにしつっこくあたしはそんなことを考えてる。




やっぱり気持ち伝えられただけで嬉しいんだろうなぁ。

スッキリしたんだろうなぁ・・・なんてね。





そんなこと考えてたら、メールが届いた。



郁ちゃんかな??


♪〝ドレミファソラシドー♪〝ドシラソ



…ぎゃあぁぁあ。

また、受信音が変わってる。


あとできつーく妹に言っとかないと。



まったく、いつ忍び込んでるんだか。






『今日はほんとにあるがとう。
 美夢が背中押してくれなかったら、
 チョコ渡せずじまいだったと思う。
 ま、好きって言えなかったけど。』






…あるがとうって。

おもしろいなぁ郁ちゃん。


郁ちゃんは恋してる。

恋する女の子は、すごーくかわいい。