「なっなんでカイトがいるの!?」 お嬢様もビックリしてるということは、執事の登場はだれにも予期できぬことだったらしい。 「………消えろ今すぐに!」 鷹司と椿野を背にかばいながら威嚇するようにカイトは言い放った。 ビクッと壁にもたれかかったまま男は恐怖の色を顔に浮かばせた。 表情は見えないが、大の男がビビるような般若の顔をしているのだろうか。 まぁ当然と言えば当然である。 自分の姫様を無遠慮に触られたりしたら。 恋してる姫ならば余計にだ。