貧乏お嬢様と執事君!



「………どこかいいカフェ、ないかな」


のども渇いてきており、足を疲れている。


ここらあたりで美味しいコーヒーでも一杯飲みたいものだ。


もちろんブルーマウンテン。


適当に雰囲気のよさそうな白いカフェテリアを見つけ、自動ドアをくぐる。


窓が少ない店だ。


天井からぶら下がっているオレンジのプチシャンデリアがそれをカバーしている。


人に見られないでごゆっくりとおくつろぎください………と、いうことなのだろうか。


そんなくだらないことを考えながら、足の細い椅子に腰がける。


すぐに、オレンジのエプロンをした店員が飛ぶよう駆けつけてきた。