『そっか。それなら仕方ない』 椿野はあっさり諦め、身をひるがえした。 『じゃあ、また明日ー』 『うんばいばーい』 教室を出た椿野は、仕方なく一人で渋谷へと向かったのだ。 鷹司のもう一つのビニールバックから、オレンジの明るいエプロンが出ているのも知らずに。