貧乏お嬢様と執事君!



鷹司と仲のいい椿野が迎えに来た。


「沙良は起きてるのかしら?」


「椿野様!ハイ起きてらっしゃいます」


「呼んでくれるかしら」


「ただいま!」


自分のお嬢様よりお嬢様らしい口調で、命を受けたカイトは居間でごろごろしている鷹司を呼びにいった。


「お嬢様。椿野様が………」


「………すーぴー」


またうとうとと眠りの世界へと入り込んでいる鷹司に、肩を激しく落とす。


「やっぱり二度寝しているようね」


いつの間にか上がり込んでいる椿野は悠然と鷹司を見下ろした。