貧乏お嬢様と執事君!



「………」


パチパチと窓からこぼれおちる光に目をまたたき、鷹司は呟いた。


「……何時」


「6時50分でございま」


「あと10っぷん……」


パジャマをくしゃくしゃにしながら、また眼をクローズ。


しかしカイトはそれを許さず、少し大きな声で


「ダメですよ!徒歩なんですからお時間がかかります!前ぎりぎりだったそうじゃないですか!」


「それはそれー今日は今日ー」


「ちょっ!しっ執事の私といえど立派な成人男性ですよ!?そそそっそんな淫らな格好をしないでいただきたい!」


「へそ見えてるだけじゃん………うっさいなバカイト」


「せめてバカか名を呼ぶかどちらかにしてください!ああちょっともう!敷布団の下に潜り込まないでください!」


「お休み~」


「寝ないでくださいーーー!」