「私が勝ったら」 由姫華はここで数秒ためた。じらす為と恐怖に陥らせるためだ。 「貴方、一生私の下僕だから」 プチッ。荒く電話が切られた。 レンは黙ったまま黒い小さな箱をポケットに押しやった。 なんやかんやで勝っても負けても自分は由姫華のもとへ行かなければならない。 それは運命なのか必然なのかはたまた偶然なのか。 「………下僕、ねえ」 誰もいない部屋の中で、レンは一人喉を鳴らしていた。