「んじゃあ散った散った」
夕方になり、ボロい小屋から人間を追い出すように二人の男女が締め出された。
男は不満そうに唇を尖らしなよなよしてる髪が風で揺れた。
「え?本当に君が鷹司くんの執事になるのかい?マジで?」
「ああ。そうだけど?」
にんまりとスモーカーのくせして白い歯を余すことなく見せつけてきた。
井筒は顔をしかめ、鷹司の家から離れて行った。
椿野はそこから根が生えたかのように動かず、真意を探る瞳でレンを見上げた。
「ん?どうしたお嬢さん。かえれねぇなら送って行ってやろうか?」
視線に気づいたレンが新設感を出していった。
それをお断りし、聞きたくなならなかった最大の質問を繰り出した。
「貴方は、沙良の味方よね?」
そうでなければ許さない、という否定は認められない口調であった。


