「………沙良、どうしてそんなことになったの?」 連絡が取れなかった鷹司を案じて椿野は家に来ていた。 鍵すら掛かってなく、いやな予感が渦巻いていたのだが。 「鷹司さん………大丈夫かい?」 井筒は心配そうに鷹司をのぞき込んでる。 「元気………ではないかな?」 哀愁に包まれた微笑みは井筒をノックアウトさせたがいつもの半分の威力もない。 曇った美貌は雲に隠された満月を思わせた。心なしかやつれたようだ。 「ともかく最初から説明して?できるだけでいいから」 鷹司は微笑し、滔々と語った。