貧乏お嬢様と執事君!



「は?」


「地図、よこしなさい」


下から見下ろしてくる椿野に、従業員は目つきを鋭くした。


これ以上の横暴は許せない!従業員の闘争心に火がともされた。


「売店でお買い求めください」


「何いってんのよ。売店は買わないといけないでしょ?どーせあんたら一個は持ってんでしょ?」


不機嫌になった椿野にひるまず、従業員は言い返した。


「買ってください!」


椿野の額に青白い青筋が浮かぶ。


「嫌よ。持ってないもの」


「なにしに来たんですか!」


金を持たずに敷居をまたぐなんてふざけんな!という非難を浴びた椿野の青筋がついに切れた。