貧乏お嬢様と執事君!



入場ゲートを慌ただしく潜ると、目に飛び込んできたのは白い雪におおわれる遊具たちであった。


ウォータースライドなどの人気遊具は流石に開いておらず、悲しく立て札が揺れた。


「点灯は………5時ね」


腕時計を確認しながら椿野は言った。


「後2時間はあるね」


鷹司はマフラーに顔をうずめながら答えた。


「正確には1時間56秒でございます」


カイトが頭を下げながらただした。


「けっ鷹司さんが2時間って言ったら2時間なんだよ。いやだねぇこれだから生真面目でKYの奴は」


「なんですか井筒様?カイト 優しい と?」


「んなこと言うか!僕が優しく言葉を発するのは女性だけだ!」


「僕も同じですので」